2002年11月2日(土)
山形7:08(つばさ116号)福島8.12〜福島8:39(やまびこ33号)仙台9:04〜
仙台9:23(こまち3号)秋田11:38〜秋田12:48(かもしか3号)弘前14:44〜
『※ 予定の弘前16:08(リゾートしらかみ号)秋田20:11は運休』
弘前18:39(あけぼの号)秋田20:11〜上野6:58(到着予定だったが・・・)
5:30起床、外はまだ暗い。いつも早く起きれないのに、こう言う時目覚めがいいのは不思議
なものだ。6:30妻に送ってもらい、山形駅に到着。いよいよ久しぶりの旅のスタートだ。
妻に『昌平が一緒なんだから無理しないでね。』と言われ、『解ってるよ。行ってきます。』と
言葉を交わし、改札口に向かった。
7:08、定刻通り『つばさ116号』はホームを離れた。この時、何故か朝日が車内に差し込んだ。
”気おつけて、いってらっしゃい!。”と見送ってくれたみたいだ。南下するにつれ、だんだん
暗くなり、米沢手前の松川橋梁で突然の吹雪。今年初めて見た雪。天気予報が当たったな〜って
感じだが、紅葉ではなく雪景色を見るなんて、旅行を計画した1ヶ月前には想像もつかなかった。
大沢付近まで来たら、1つ手前の関根駅ですれ違った電車が通ったばかりの線路は真っ白で
降り方が凄かった事が想像できる。板谷峠を通過し、坂を駆け下りると景色が一変、日差しが眩しく
差し込み、8:12定刻に福島に到着した。ここから『やまびこ33号』に乗車、仙台で『こまち3号』
に乗り継ぎ一気に北上、秋田に向かった。盛岡までは定時であったが、雪の影響か田沢湖線に入って
交換列車の遅れで徐々に遅れていった。周りの景色は紅葉と雪景色で思わぬコントラストが鮮やか。
これからもこう言う景色が楽しめるだろう。楽しみが増えた。5分遅れで秋田に到着した。
次の電車まで1時間程あるので改札を出たが、雪が降り出し、広い中央通路のベンチで休憩。
雪苺の大福餅が美味しそうだったので買ってみた。餅の中は何とショートケーキ、本当に美味しかった。
東西の通路では、蒸気機関車の写真が沢山展示してあり、眺めながら時間を過ごした。
改札口でお互い一番美味しいと思う弁当を買ってホームへ。人があふれていた。今度乗る
『かもしか3号』の自由席は1両半しかなく、沢山の人が並んでいたのだ。折返し運転で、
到着が遅れていたので、風を凌げる場所で待機、乗車が始まるまで2人で”寒い寒い”と言いながら
体を動かしていた。
接続の『いなほ1号』が遅れたため、5分ほど遅れて発車。北上するに従い、日本海側に雪雲がかかり、
白神山地や奥羽山脈は全く見えない。風も強くなってきた。でも、交換列車もほとんど無い為、順調に
走行、大館を過ぎると近くの山々の紅葉が鮮やかになっていく。碇ヶ関を過ぎ、青森県に入ったら
周りの景色は一面りんご畑。まだ半分以上は収穫前で、おおきなりんごが枝を曲げていた。
遅れを取り戻すことなく、大鰐温泉を発車、次の弘前で乗り換える為準備をしていた時、
車内で『・・・五能線は強風で一部列車が運転を休止・・・・。』と放送があり、乗り換える
『リゾートしらかみ号』の名前を言わなかったが、不吉な予感・・・・・。
下りてすぐ案内板を見ると、やはり予想通り『リゾートしらかみ号』は運休の案内表示。急ぎ
ビュープラザに向かい、代わりのキップを手配。どうしても秋田に戻り、『寝台特急あけぼの号』
に乗らないと明日乗る予定の電車のキップが全て駄目になるから、少し焦っていた。
運良く『寝台特急あけぼの号』に弘前から乗車するキップの手配が出来た。ほっと一息、でも3時間
空いてしまった。昌平に相談し、弘前公園に行くことにした。
今年から運行が始まったと言う100円バスで弘前公園に向かった。山形の100円バスに比べ、
乗降客が凄く多いのに驚いた。10分間隔で運行しているそうだ。15分ほどで市役所前に到着。
もう目の前は弘前公園、天気が悪く心配だったが、せっかくきたのだから中に入ることにした。
1の丸、2の丸、そして3の丸とお堀の間の橋を渡り、本丸まで行った。『凄く広い、そして
凄く綺麗。』桜の季節に沢山の人が訪れる訳が解るようだ。
30分ほど見学し、ねぷた村に向かった。何度も訪れていて、ここに来ると必ず向かう。おいしい
『手焼きせんべい』を売っているから行かずにいられない。暖かい焼きたてをほうばりながら
2種類をお土産に買い込み、ついでに一番大きいりんご『世界一』も買って弘前駅に戻った。
寝台特急では車内販売が無い為、4階のレストランで早い夕食をすませた。
18:42『寝台特急あけぼの号』は定刻より3分ほど遅れ、到着。8号車のゴロンとシートに
乗り込み、一路東京に向かった。面白いことに、秋田から確保した席が空いていないと言う事で、
違う席になったが、そこには秋田まで誰も乗らなかった。秋田の手前で車掌さんにことわり、
移ることにした。もしかしたら、『リゾートしらかみ号』の運休が影響したかも・・・・・。
夜行列車では、今までも大幅な遅れとか、色々な経験をしているので、もしも場合に備え、
車掌さんに乗り継ぎの話をしたが、『今日は大丈夫でしょう。事故でもなければ・・・・・。』
この言葉に安心はしていたが、早朝からとんでもない事に巻き込まれるなんて、この時点では
想像も出来なかった。正夢になったのだ。
秋田、羽後本荘、酒田で沢山の人が乗り込み、ほぼ満席になっていた。そしていつしか眠りに
ついていた。明日向かう予定の上高地を夢見ながら・・・・・。